季節は過ぎたんですが、今年の夏場は、隣の都市公団のビルの立て直しで騒がしかったんです。コンクリートの建造物の地面にはそれ相応の基礎が入っており、緑豊かな公団の敷地が、その基礎を掘り返すことで悲しい風景になってしまった。コンクリートの固まりを砕いて小石ほどの小さな固まりに分けて、その中に入っている鉄柱を取り出してまた分ける。へーこうして解体するんだ、なんて感心したりして。そんな騒音に混じって騒ぎ始めたのが、この油蝉。甲高いハスキーな声は正直ちょっと耳障りな音域なんですね。家の周りは比較的緑が豊かなのでこの油蝉が多いこと。夏の終盤の日、「ジワジワ」と油をいるような音が窓際で始まった。またかと2階に上がると、家のココちゃんが僕より早くその泣き声に気づき、サッシを介して向き合っている。肉球がガラス窓にパタパタと油蝉めがけてアタックする。今日は、猫にとって楽しい日、なんだなと遠目から1枚。蝉の方は、残り少ない時間を分かっているのか、更に大きな鳴き声になって、工事の騒音との大合唱になってました。


