2008年11月アーカイブ

久米島の午後

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久米島から九州ロケと、ちょっとばたばたな11月でした。この時期はとても天気が変わりやすく、写真を撮っているとそれが見方につくときもあれば、そっぽ向いて知らん顔の時もあります。この前の久米島ロケでは、2日間強風に見舞われました。峠の上に立つと吹き飛ばされそうな強風で、ぱんぱではない。島は周りに遮るものがないので吹きさらしなんですね。そこで、撮影はあきらめて島内散策に出たんです。風裏にあたる兼城港に行くと、穏やかな南島の雰囲気がありとても心地いい。堤防の先端に一人の釣り人が。何釣ってんのかな?と覗いてみるとクロダイだった。ミナミクロダイだ。穏やかな湾内でスリッパを履いてのんびりとやっている。「釣れるのかな?」と、近寄ってみると数秒後に竿先が海面に突っ込んだ。お兄さんは驚く様子もなく、無造作に堤防の上に振り上げ、バタバタするクロダイをスリッパで踏みつけ、ハリを外していた。同行したスタッフの一人が「僕、東京湾へクロダイを狙って1年通っているんだけど、まだ釣ったことないんだよね」と。場所変われば釣りも変わるんだね、と苦笑いでした。

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先日、編集者の真野君から電話があった。「今、内房にカワハギの取材に来ていて、すごく釣れているんですけど、帰りに持っていきましょうか」と。最近とんとご無沙汰のカワハギだ。一時は、週に2.3回という仕事みたいなペースで通っていた頃があり、はまったというよりは、狂っていたという感じに近い。まず思ったのが、今日肝あえが食べれること。次に、明日でも釣りに行こうと考えたこと。更には、明日釣ったカワハギを、どのようにして食べてやろうかという算段をしたこと。でも、我に返ると数日先の予定が入っており、自分の釣りはあきらめ、彼の親切に甘えることにした。もらってみると、方揃いのりっぱなものばかりだった。肝あえ三昧用にマイ包丁を取り出し、久しぶりのカワハギ料理を味わった。さっと湯引きした肝を冷水でしめ撹拌して血管を取る。薄造りにした刺身とその肝を絡め、子ネギを多めに添え、醤油を少し加え、口に含む。海のフォワグラと言われる、その味はなかなかのものだ。是非お試しあれ。

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