久米島から九州ロケと、ちょっとばたばたな11月でした。この時期はとても天気が変わりやすく、写真を撮っているとそれが見方につくときもあれば、そっぽ向いて知らん顔の時もあります。この前の久米島ロケでは、2日間強風に見舞われました。峠の上に立つと吹き飛ばされそうな強風で、ぱんぱではない。島は周りに遮るものがないので吹きさらしなんですね。そこで、撮影はあきらめて島内散策に出たんです。風裏にあたる兼城港に行くと、穏やかな南島の雰囲気がありとても心地いい。堤防の先端に一人の釣り人が。何釣ってんのかな?と覗いてみるとクロダイだった。ミナミクロダイだ。穏やかな湾内でスリッパを履いてのんびりとやっている。「釣れるのかな?」と、近寄ってみると数秒後に竿先が海面に突っ込んだ。お兄さんは驚く様子もなく、無造作に堤防の上に振り上げ、バタバタするクロダイをスリッパで踏みつけ、ハリを外していた。同行したスタッフの一人が「僕、東京湾へクロダイを狙って1年通っているんだけど、まだ釣ったことないんだよね」と。場所変われば釣りも変わるんだね、と苦笑いでした。


